庭は母親の趣味の色に染まっていて、ピンクや赤などの暖色系の花が好きな私の意見は、まったく容れられません。母はブルーや紫の花が大好きなので、庭のお花はすべて寒色系に統一されています。ブルー系といえば、あじさいですが、我が家の土壌は酸性だったので、3株あるすべてのあじさいが青紫色。母は大喜びです。私は「ピンクのあじさいも欲しいなあ…」などと思ったりもするのですが、土壌の酸性度だけは変えられないので残念です。
一番数が多いのは、桔梗です。濃い紫色で、夏の間、かなり長く咲き続けています。桔梗は背が高く、茎が細いので、風に一斉に揺れるとサワサワと鳴って、とても涼やかで美しいです。
桔梗は和風な花の形で、私も好きな花のひとつです。星のような5枚に分かれた花びらの形が可愛いです。どんどん種が落ちて、毎年増えていく桔梗。そのうち、庭が桔梗で覆い尽くされるかもしれません。強い花なので、育てやすさ抜群です。
他にも、桔梗の群れに紛れて、名前の分からない青い小さな花が点在しています。
母は、美しく整然と並んだ花よりも、山野のような雑然と植物が生えた光景が好きらしく、我が家には花壇らしい花壇もありません。ただ、土の栄養状態があまりよくないらしく、新しく花を植えても、割とすぐ枯れてしまいます。母は大雑把なタイプで、根にしか水をかけてはいけない花に、ザバザバと上から水を浴びせ、即枯らしていました。滅多に枯れないサボテンさえもよく枯らすので、私は陰ながら「枯らし名人」と呼んでいます。